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制作考 2009

2010.01.14 *Thu
 制作は趣味ではないのだ。
 時間をつくり、資金をつぎ込み、あるときは真夏に炉
を焚き真っ赤な鉄を打ち、またあるときは雪の舞う制作
場所で寒さに震えながら鉄板を撫で回す。なんて楽しい
こと。しかしそこに至るまでが、実に苦しい。いつまで
考えても現れないかたち、まさにホイヘンスの言うとこ
ろの「不確定で偶然まかせのようにみえることを、推論
によって定義するという課題」に似た難題だ。常に暗中
模索、楽しいことではない。
 昨年の夏、いっさいの制作・発表から離れた。ここ数
年展覧会への出品の機会に恵まれ発表が増えた。それは
とても幸せなことだったが、反面「出品のための制作」
になっていくことに、疑問を抱きはじめていた。この作
品は、現在私が出しうるすべてなのか。私にとって制作
とはなんだろうか・・・
 私は天才ではない。十分な能力も持ち合わせてはいな
い。この先制作を続けるためにも、もっともっと大きな
力が必要になってきたのだ。このままではいけない。ま
ずは気持ちをリセットし、デッサンを習うことにした。
本を読んだり、講演を聞きにいったり、音楽や舞踏のラ
イブを見にいったり、お酒を飲んだり・・・。多くのも
のを身体に入れ、これまでのことやこれからどうしてい
くかを考えた。芸術とは何か、何のために生きるのか。
 ―深く深く考える事象には「説明」を超える言葉と形
が生まれる。それが生まれないのは考えが足りないから
だ。もっと考えなければ。理性を超えるのだ―
 夏が過ぎ、人と音と言葉と、言いようの無い感動に触
れ私は思った。時間が必要なのだ。そしてこれからも時
間をかけて、深く考えることで、向き合っていこうと。
それで良いではないか、私には私の時間の流れがあり、
人生がある。
 ひとつの作品が、それだけで何かを語り出す。そこに、
言葉もそれに見合う環境も必要ない。ただそこに在るこ
とがすべて。そんな作品をつくりたい。時間をかけ、体
力を削り、有毒ガスと産業廃棄物を出し、非エコとか時
代錯誤とか思われようとも制作を続ける。「作品は排泄
物だ」と少々卑屈に考えてもいたが、奇麗な言葉を見つ
けた。「感動は芽で、作品は開花である」(ジョルジュ・
ブラック)。これまで開花まで至ったといえる作品はな
いかもしれないが、めいっぱいの時間と愛情を注ぎ、い
つかおおきな花を咲かせてやろうと思っている。
 制作は人生だ。


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